いよいよ出産が近づいてくると、赤ちゃんのアイテムや、出産時に必要なものを揃えていくのが楽しみのひとつですよね。
そんな中、赤ちゃんの寝かしつけに不安を感じている方は多いのではないでしょうか?
この記事では、赤ちゃんの寝かしつけに有効とされているおくるみについて、効果や特徴、巻き方を徹底的にまとめます。
おくるみは現在、出産準備リストにも必ずといって良いほど記載されていますよね。まだおくるみが日本であまり販売されていなかった数年前に話題になった「ジーナ式の赤ちゃんの寝かしつけ本」でも、赤ちゃんが自分で寝ることができるようになるための方法として、おくるみ(スワドル)の使用を推奨しています。
そんなおくるみですが、赤ちゃんが生まれて初めて使用するものなので、特徴や巻き方等の使い方、商品の選び方がいまいち分からないものではないでしょうか?
筆者は2人の男の子を子育て中の現役ママですが、1人目の時の寝かしつけは、ノイローゼになりそうなくらい苦労したんです。そこで2人目の時は、出産の翌日からおくるみを使った寝かしつけを実践しました。そして「1人目の時も活用すればよかった!」と激しく後悔しました。
そこでこの記事では、特に赤ちゃんの寝かしつけに焦点を当てて、おくるみ(スワドル)の巻き方や使い方を解説していこうと思います!
なおステラミモアでは、高品質なモスリンコットン100%のおくるみを多数取り揃えております。「赤ちゃんに贈る初めてのアート」をコンセプトにした知育にも効果的なデザイン性の高いおくるみをぜひお手にとって、育児にお役立てください。
1.赤ちゃんのおくるみ(スワドル)について
「おくるみ」とは、まだ首がすわらない新生児と、低月齢の赤ちゃんを包む大判サイズの布のこと。
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3520.0 JPY
こちらのデザインはStella Mimoreで販売している一番人気のおくるみです。大判のため、赤ちゃんを包んだり、ベビーカーで眠る赤ちゃんの体の下に布の端を入れ込んで使用するのに便利です。英語ではおくるみのことを「swaddle(スワドル)」と呼びますが、日本では布タイプを「おくるみ」と呼び、チャックが付いた着るタイプの新生児用パジャマを「スワドル」と呼ぶ方が増えてきました。ベビー用品店では「アフガン」と記載されていることも多く、様々な呼称があるので混乱してしまいがちですね。世界中で話題になった「ジーナ式の赤ちゃんの寝かしつけ本」では、赤ちゃんが自分で寝ることができるようになるための方法として、布タイプのおくるみの使用を推奨しています。
ここでは、筆者も特に赤ちゃんの入眠に効果を感じた布タイプの「おくるみ」について詳しく解説していきたいと思います。
1-1.おくるみの選び方(素材・サイズ)
「おくるみ」は、ガーゼ素材やコットン素材の大判の布を指します。長方形のものや洋服のようになっているもの等、様々な形のものがありますが、入眠に効果的で長く使用できる120cm角の正方形の布タイプがオススメです。これよりも小さいサイズだと、赤ちゃんをすっぽりと包むことが出来ず、サッと巻くことが出来ません。
布タイプの素材は大きく分けて2種類。通年使えるコットン100%か竹素材を使用したバンブー製が有ります。
新生児のお肌はかなり繊細なので、コットン100%がオススメです。バンブー素材はサラッとして少し冷感性が有るので、まずはコットン製を使用し、お肌の状態を見ながら夏にバンブーを検討すると良いです。
素材には一般的なガーゼの他にモスリンガーゼが存在します。モスリンガーゼは格子状の織り目の有る特殊な素材です。通常のガーゼとは異なり、未使用の状態では薄くペラペラとした生地ですが、おくるみに厚手の生地はNGです。
赤ちゃんは体温が上がりやすく、温めすぎると「乳児突然死症候群」を発症する確率が上がるとされています。大切な赤ちゃんにふかふかの厚手のブランケットを用意してあげたい気持ちはありますが、赤ちゃんの体温調整はエアコンで室温管理するのが鉄則です。
モスリンコットンは薄手ながらも耐久性が高く、洗濯を繰り返すことでふんわりとした優しい肌触りに変化していく特殊な生地で、おくるみに最適な構造をしています
モスリンコットンの詳しい特性に関しては、また別の記事にてご紹介しますが、おくるみの素材を選ぶのであれば、モスリンコットン100%の120cm正方形がベストな選択です。
1-2.赤ちゃんに安心感を与える理由
おくるみを使うと、手足がすっぽり包まれることと適度な締めつけ感に、赤ちゃんはママの胎内に居たときのような安心感を与えるそうです。
また、まだふにゃふにゃとしている新生児期の赤ちゃんの体が安定して、抱っこがしやすくなります。
なお、モスリンコットンのおくるみの場合は、生地が薄い=軽量というメリットが有ります。軽い生地は赤ちゃんに圧迫感を与えず、適度なフィット感で赤ちゃんを包むことができます。これにより、赤ちゃんはまるでお母さんの腕の中にいるような安心感を得られるとも言われています。
1-3.赤ちゃんの寝かしつけアイテムとしての効果
赤ちゃんにおくるみを使用すると、モロー反射によって目を覚ましづらくなります。ジーナ式の赤ちゃんの寝かしつけ本でも、赤ちゃんが自分で寝ることができるようになるための方法として、おくるみ(スワドル)の使用を推奨しています。
「モロー反射」とは、赤ちゃんが寝ている間に急に腕を広げ、手足がビクッとなり、何かにしがみつくように見える仕草のことです。
赤ちゃんはモロー反射が起こると、せっかく寝ていたのに目を覚まして泣いてしまいます。
このモロー反射に有効なのがまさにおくるみなんです。
モロー反射を防ぐには、ママが抱っこしていたり、何かで包み込んだりする方法が有効です。
ずっと抱っこしてあげていたいのはヤマヤマですが、ママだって寝なければ体力が持ちませんよね・・・。
産後は頻繁な授乳や会陰の痛みで、タダでさえママは寝不足。そんな時にぜひおすすめしたいのがおくるみを使った寝かしつけです。
赤ちゃんをおくるみ(スワドル)でしっかりと包んであげると、モロー反射で目を覚ますのを防ぐことができます。
なお、モロー反射には着るタイプの「スワドル」も効果が有ります。布タイプのおくるみの方が適度な締めつけ感が有り、"ママの胎内感"は上のため、”寝かし付け”には向いています。
「簡単に寝付きはするけどすぐに起きてしまうタイプ」か、「そもそも全然寝てくれないタイプ」か、お子さんの個性を見極めて使い分けると良いと思います。
1-4.赤ちゃんの体温調節の補助として使える
生まれたばかりの赤ちゃんは、体温調節機能が未熟で、気温と一緒に体温が上下してしまうそうです。
室温が高すぎたり、衣類や寝具で覆われすぎていると、熱がこもって体温が上がり、逆に寒さにさらされると体温は下がってしまいます。
こういった体温調節の機能は、生まれてから少しずつ育っていきます。特に生後1年未満の赤ちゃんは、大人が十分に気づかってあげなければなりません。
基本的には24時間エアコンで室温を20〜24度前後に保ち、おくるみは赤ちゃん自身の体温調整のサポートに役立てます。
というのも、モスリンコットンのおくるみは、織り目が粗めで通気性が非常に高いため、赤ちゃんの体温が上がりすぎるのを防ぎます。空気が生地を通り抜けやすく、暑い日には赤ちゃんの体熱を外に逃がし、寒い日には適度な保温効果を発揮します。
また、モスリンコットンは湿気を吸収しやすい特性があるため、汗をかきやすい赤ちゃんの肌を乾燥させるのに役立ちます。これにより、汗疹や肌トラブルを予防できます。
1-5.赤ちゃんにおくるみは何枚必要?
もし赤ちゃんの寝かしつけに、おくるみを使用したいと考えているなら、一枚布タイプを2枚以上持っておくことをおすすめします。
赤ちゃんはしょっちゅう吐き戻しますし、とにかくなんでも口に入れたり舐めたりするので、衛生的に保つためにも洗い替えが必要だからです。
なお、モスリンコットンのおくるみは、繰り返す洗濯に耐えられるように、耐久性が高くなる特殊な織り目をしています。また、洗濯するたびに格子状の目が詰まり、ふわふわとした優しい肌触りに変化します。
おそらく想像以上に洗濯をすることになりますが、安価なタイプのおくるみは洗濯にはそれほど強くないので、洗濯するたびに素材が固くなっていってしまいます。
おくるみの価格差はここ(+デザイン性)に有ると考えています。
2. おくるみ(スワドル)の使用期間
おくるみ(スワドル)はいつからいつまで使用できるのでしょうか?
もし短い間しか使用できないのなら、購入をためらってしまいますよね。
具体的におくるみを使用できる期間について紹介します。
2-1. おくるみ(スワドル)を寝かしつけに使用できる期間
おくるみ(スワドル)を、赤ちゃんの寝かしつけアイテムとして巻き付けて使うのは、生まれてすぐの新生児期から、首がすわる生後3〜4ヶ月頃までの使用が適切とされています。
これは、生後3〜4ヶ月頃になると赤ちゃんの手の動きも活発になり、巻かれている状態から抜け出そうとする子が出てくるためです。
また、赤ちゃんが動くことによって、勢いで寝返りをしてしまったりすると、窒息の危険も出てくるためです。
2-2. 生後3〜4ヶ月を過ぎたらおくるみは使えないの?
赤ちゃんの寝かしつけアイテムとして使用する時期が終わっても、おくるみはその後長く使用することができます。
具体的には、ブランケット、お風呂上がりのタオル代わり、ベビーカーの日除け、抱っこ紐ケープ、ベビー布団のシーツなどなど。
私の息子は、おくるみのふわふわとした触り心地が大好きで、3歳頃まで、おくるみが精神を安定させてくれるリラックスアイテムになっていました。
着るタイプのスワドルに関しては、使用可能な期間が短く、着用自体を嫌がって泣いてしまう赤ちゃんも多いため、どちらか一方を選ぶのであれば、マルチに使用可能な布タイプのおくるみをオススメします。
3. おくるみの巻き方
赤ちゃんの寝かしつけに有効とされるおくるみの巻き方は複数あります。
ここでは実際に筆者が試した巻き方で、赤ちゃんの寝かしつけに効果的だったものを紹介しています。
筆者が使用していたおくるみは、すべて120cm角の正方形の大判のモスリンコットン100%素材です。
3-1. 基本巻きの巻き方
新生児期から2カ月くらいまでのおすすめの巻き方「基本巻き」
基本巻きは海外では「スワドリング」とも呼ばれ、もっとも基本的な世界共通の巻き方です。
■ポイント赤ちゃんの身体の下に入れた布は、シワにならないようできるだけ伸ばしてください。大人でもシワの上で寝るとゴワゴワしますよね。
3-2. おひな巻きの巻き方
おひな巻きは、元々トコちゃんベルトで有名な有限会社青葉が開発した、メッシュ素材のおくるみ用の布製品の名前でした。
今では赤ちゃんを自然な形で寝かせる方法として親しまれていますね。
ママのお腹の中の胎児姿勢をおくるみで再現してあげる巻き方です。
赤ちゃんにとって丸い姿勢は落ち着く姿勢なので、寝つきが良くなったり泣き止んだりすることがあります。
3-3. 半ぐるみの巻き方
赤ちゃんが手を使うことに興味を持ち、基本巻きやおひな巻きを嫌がるようになったら、両手を自由にして、下半身だけを包んであげましょう。
半ぐるみの巻き方は手を包まないだけで、基本巻きと同じです。
3-4.月齢別 おくるみのおすすめの巻き方
■新生児から生後2ヶ月頃まで
新生児から生後2ヶ月頃までは、おなかの中で丸まっていた赤ちゃんは、きゅっと体を包み込まれると安心するといいます。
また、モロー反射で赤ちゃんがよく起きてしまうので、「基本巻き」や「おひな巻き」がおすすめ。
もし赤ちゃんが手を動かすことに興味を持ち、基本巻きやおひな巻きを嫌がるようになったら、半ぐるみにしてあげましょう。
■生後3ヶ月~4ヶ月頃
生後3~4ヶ月頃の赤ちゃんは、そろそろ首がすわってきます。
モロー反射もなくなり、いろいろなものに興味を示すでしょう。
好奇心旺盛な赤ちゃんは、手足を動かすのが楽しくなってきます。もしかしたらおくるみを嫌がるようになるかもしれません。
手を動かすことに興味を持ち始めたら、下半身だけを巻く「半ぐるみ」にしてあげましょう半ぐるみなら窮屈さがなく、両手の自由もききます。
3-5.おくるみの巻き方での注意点
■赤ちゃんがおくるみを嫌がる場合
おくるみを使った寝かしつけは多くの赤ちゃんに有効とされていますが、なかには巻かれることを嫌がる赤ちゃんもいます。
そのような時は、無理におくるみを使用するのはやめましょう。
おくるみはあくまで寝かしつけの方法のひとつと考えてください。
■きつく巻きすぎないようにする
おくるみは隙間に大人の手のひらが入るくらいの感覚で巻いてください。
きつすぎると赤ちゃんは苦しく感じてしまうかもしれませんし、中に熱がこもり、体温が上がりすぎてしまう可能性があります。
■赤ちゃんを温めすぎないようにする
「乳幼児突然死症候群(SIDS)」という病気を知っていますか?
乳幼児突然死症候群(SIDS)の原因はまだはっきりと解明されていませんが、赤ちゃんを温めすぎると乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを高めるという説もあるようです。
おくるみで赤ちゃんを巻く時は、体温の上昇に気をつけなければいけません。
薄い生地のおくるみを使ったり、おひな巻きなら手を出したりして、赤ちゃんの体温の逃げ道を作ってあげましょう。
■足の形に気をつける
おくるみを巻く時は、赤ちゃんの足はM字が基本姿勢です。
赤ちゃんの足を真っ直ぐに伸ばしたり、ねじれたりした状態でおくるみを巻かないでください。
先天性股関節脱臼(せんてんせいこかんせつだっきゅう)の原因になるという説があります。
■長時間の利用は控える
気をつけていても、もしかしたら赤ちゃんの足を締め付けてしまっているかもしれません。もしかしたらおくるみをきつく巻いてしまって、体温が上がってしまっているかもしれません。
そのため、赤ちゃんを長時間基本巻きやおひな巻きの状態にしておくことはおすすめできません。
赤ちゃんがしっかりと眠ったら、おくるみをほどいてあげると安心です。
■赤ちゃんから目を離さないようにする
基本巻きやおひな巻きをした赤ちゃんが万が一寝返りをしてしまった場合、首を横に向けることができません。
そうすると窒息する危険性が高く、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが高まると考えられます。必ず赤ちゃんから目を離さないようにしましょう。
4. おすすめのおくるみ紹介
ここまでご紹介してきた通り、おくるみはすでに出産準備の必需品とも言われるお役立ちアイテムです。生後一ヶ月の乳児が寝ないで睡眠不足に悩む前にぜひ準備しておいてほしいおくるみですが、近年は日本でも少しずつ種類が増えてきました。
Stella Mimore(ステラミモア)はおくるみ専門店として、高品質でデザイン性の高いオリジナルおくるみを展開しております。
記事内で登場している、モスリンコットン100%のおくるみに拘った、出産祝いにも選ばれているおくるみをご紹介させてください。
4-1. 「赤ちゃんに贈る初めてのアート」First Morris
ステラミモアの代表的シリーズで、ウィリアム・モリスのデザインを取り入れたベビー用品ブランド「First Morris(ファーストモリス)」のおくるみ
新生児期から使い、赤ちゃんのお気に入りになりやすい「おくるみ」にウィリアム・モリスというアートを取り入れることで、赤ちゃんの感性を豊かにしてくれるFirst Morrisのおくるみ。
また、ベビー用品では非常に珍しい色彩豊かなデザインで、赤ちゃんの視覚を刺激してくれるため、知育にも効果的とご好評いただいております(※赤ちゃんはほとんど目が見えていないため、色が見え始めると、鮮やかな色に興味を持ってくれます。)
4-2. Flower Bouquet Swaddle 花束スワドル
Stella Mimoreのオリジナルおくるみシリーズ「花束スワドル」は、”赤ちゃんを花束のように優しく包み込み、赤ちゃんが生まれた瞬間の花が咲いたような愛おしい気持ちを表現したおくるみ”をコンセプトにデザインをしています。
上品なタッチのフラワーデザインを初めとし、大人の女性もかわいいと思えるようなアニマル柄や乗り物の柄まで多数展開しています。赤ちゃんらしい優しいデザインと大人も癒やされる美しさを両立させたおくるみは、他にはないStella Mimore独自のデザインとして、口コミを中心に話題となり、おしゃれなママたちに選ばれています。
まとめ
おくるみ(スワドル)の基本的知識から、巻き方、おすすめのおくるみをご紹介してきましたが、いかがでしたか?
赤ちゃんの寝かしつけは、赤ちゃんを育てているママの悩みトップ3には入るのではないでしょうか。 大変な育児を乗り切るためにも、寝かし付けグッズの大本命であるおくるみは、赤ちゃんが生まれる前にぜひご用意してください。
巻き方等のおくるみの使い方にご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいね。
ママが少しでも長く睡眠が取れますように。