ニューボーンフォトという言葉が日本でも浸透しはじめて数年。
2015年あたりから、InstagramなどのSNSによって、日本でもニューボーンフォトの写真を撮りたいという方が増えてきました。
そんなニューボーンフォトに限らず、海外から入ってきたものって、その認識に曖昧さがありませんか?
私はベビー用品のデザインをする仕事柄、ニューボーンフォトのお写真を目にすることが少なくありません。
ニューボーンフォトとは一体なんなのか??
初心者にも分かりやすいように解説をしてみたいと思います。
1.海外で人気!ニューボーンフォトとは?
1-1. Posed Newborn Photos(ポーズをとった新生児写真)
1-2. Lifestyle Newborn Photos (新生児のライフスタイル写真)
2. ニューボーンフォトの目的
2-1. 目的その1【新生児期の瞬間を残す】
2-2. 目的その2【出産報告のアナウンス】
3. ニューボンフォトのデータの使い方
3-1. ニューボーンフォトを出産報告で活用する
3-2. ニューボーンフォトをアルバムにする
3-3. ニューボーンフォトを部屋の飾り付けに
まとめ
1. 海外で人気!ニューボーンフォトとは?
海外で広まったニューボーンフォト。それを知るならやはり海外のサイトをちゃんと調べようと思い、海外サイトを閲覧しました。
すると、カメラマン(フォトグラファー)向けの、ニューボーンフォトの初心者向けガイドを発見。
それを見て、やはり日本における「ニューボーンフォト」の解釈は正しくないのだということが分かりました。
早速ですが、この2枚の写真、どちらがニューボンフォトだと思いますか?
正解は、どちらもニューボーンフォトなんです。
実は海外でニューボンフォトと呼ばれるものは2種類あります
1つ目は「Posed Newborn Photos(ポーズをとった新生児写真)」
2つ目は「Lifestyle Newborn Photos(新生児のライフスタイル写真)」
これらの2種類のニューボーンフォトについて、説明したいと思います。
1-1. Posed Newborn Photos(ポーズをとった新生児写真)
ポーズをとった撮影は、通常はスタジオ、または赤ちゃんの家で行います。
赤ちゃんがまだよく寝る数週間のうちに撮影を行わないと、かわいくポージングされた写真を撮るのが難しくなってきます。
撮影にはいくつかの新生児用の小道具を使用します。
小道具のセット、授乳、おむつ交換、寝かしつけ、着替え、撤収など、約3~4時間かけて撮影が行われます。
1-2. Lifestyle Newborn Photos (新生児のライフスタイル写真)
ライフスタイル写真は、ポーズを撮った写真ではなく、もっとカジュアルな感じで行われます。
一般的には赤ちゃんの家で撮影され、自然光の中で、小道具の使用もありません。
普段通りの環境の中で、自然な姿を撮影することを目的としています。写真には両親や兄妹、祖父母なども含まれます。
小道具のセッティングや赤ちゃんのポージングも必要ないため、赤ちゃんのペースに合わせて2~3時間で撮影を終了します。
2. ニューボーンフォトの目的
なぜ海外でニューボーンフォトが広まったのか。ニューボーンフォトの目的はなんなのか。
海外のニューボーンフォトを専門にするスタジオのホームページに、こんな一文がありました。
「あなたの子どもの人生の、最初の数カ月間は変化の嵐です。けれど、赤ちゃんが生まれてからの最初の数週間の記憶は、だんだんとぼやけてしまいます。きっとあなたはその一瞬一瞬を残しておきたいと願うでしょう。ニューボーンフォトは、あなたの子どもが小さな小さな頃の時間を、本当に大切にすることができます。小さな宝物の写真は、いつまでも鮮明で美しいまま。子どもが成長した時に、細部まで思い出すことができます。それはとても価値のあることです。」
他にも調べてみましたが、ニューボーンフォトは、以下のような目的で撮影されているようですね。
2-1.目的その1【新生児期の瞬間を残す】
新生児期の赤ちゃんの泣き声やその身体の小ささ、その記憶はだんだんとぼやけていってしまうものですよね。
写真を見て、何年にもわたってそれらの懐かしい瞬間を思い出すことを可能にする。
日常のなんでもない一コマも、写真に残して後から見返すとその時の記憶を思い出したりしますよね。
それが、プロが撮ったニューボーンフォトの写真だと、より美しい記憶が蘇りそうですよね。
2-2.目的その2【出産報告のアナウンス】
出典:Anliette
海外では、赤ちゃんが生まれると「バースアナウンスメントカード」というカードを送ります。
これは親しい間柄の人に赤ちゃんが誕生したことを知らせるためのもので、日本で言う「出産報告はがき」のようなものです。
新生児期のかわいい画像を確実に手に入れるための方法として、海外の人はニューボーンフォトを検討するようです。
3. ニューボンフォトのデータの使い方
ニューボーンフォトの写真は、具体的にどんな風に残されているのでしょうか。労力やお金をかけて、まさか「データを保存しておしまい」なんてことは無いはず。
海外での事例を集めてみました。
3-1.ニューボーンフォトを出産報告で活用する
出典:Anliette
前述しましたが、海外では日本の出産報告はがきのような「バースアナウンスメントカード」というものが存在します。」
親しい間柄の方々に、赤ちゃんが生まれたことをお知らせするカードのことです。
この時に使用されるのがニューボーンフォトで撮影された写真です。
日本でも出産報告はがきや、内祝いのメッセージカードにニューボーンフォトの写真を使用する方が増えています。
3-2. ニューボーンフォトをアルバムにする
出典:ETSY
日本では、生まれたばかりの写真だけを使用してアルバムを作成することはあまりありませんよね。
海外では、ニューボーンフォトやマタニティフォトだけの写真を使用して、一冊のアルバムを作成したりします。
3-3. ニューボーンフォトを部屋の飾り付けに
出典:ETSY
家族写真を飾るとインテリアとの調和が難しくなりがち。
日本でも「家族写真をおしゃれに飾る方法」などの記事をたくさん見かけます。つまり、それだけ家族写真をおしゃれに飾るのは難しいということ。
ニューボーンフォトは、海外では大きなパネルにして飾られることがあります。
写真自体がおしゃれなので、パネルに印刷して壁にかけるだけで、様になりますよ。
まとめ
海外のニューボーンフォトの種類や目的を紹介してきましたが、いかがでしたか?
私自身、ニューボーンフォトについて調べるまでは、小道具を使用したものだけがニューボーンフォトと言うのだと思っていました。
海外から伝わってきたものはやはり認識に相違が出てしまいますね。
赤ちゃんの一瞬の新生児期を残すためのニューボーンフォト。
プロに頼むとちょっと高いですが、きっと30年後・40年後、値段を覚えてる方はいないのではないでしょうか?
金額を思い出すことはできないけれど、あなたの赤ちゃんとの美しい思い出は、写真を見ることで蘇ってくるかもしれませんね。